土地家屋調査士の仕事の流れ

《顧客との打ち合わせ》

2017年12月14日 15時50分

土地家屋調査士の仕事内容をざっくりと、二つに分けながらご紹介してきましたが、
いずれにせよ仕事の依頼を受けて初めてフィールドワークやデスクワークの仕事に入りますよね。
では、最も重要な仕事は依頼される顧客とのやりとりであるといえます。
その中でも、顧客は不動産・建築業者・個人とありますが、特に不動産や建築業者から依頼を受けることが多いようですね。
ここで、重要となるポイントとして、これらの顧客としっかり打ち合わせを行うことは欠かせない大切な業務です。

打ち合わせがしっかりと出来ていない場合には、登録申請の添付書類において、本人にとってもらう必要があるため、
打ち合わせのずれが生じた際には二度手間になる可能性がありますので、依頼主との正確な打ち合わせはしましょう。
また、土地の測量でもめている隣人同士の境界を定め、判子を貰う正式仲介役としての仕事では、特に隣人トラブルを防止したり、
間を上手に架け持つ少し特殊な業務を担当することもまれではないので、顧客との距離感の保ち方や、合わせ方も重要であるといえますね。
土地家屋調査士は、人と対面して実際に現場に出て働く職業なので、人付き合いもまた、大事な業務の一つです。

そして、土地家屋調査士は不動産に関する法律化としても期待されています。
依頼主は不動産や建築業者の方が多いようですが、不動産の表示登記や土地の境界紛争を解決するには、様々な幅広い法律知識がなければ対応できません。
特に、民事法に長けていないと、これらの仕事をきちんと行うことが出来ないのです。
従って、これらの知識が必要なのはもちろんのこと、不動産の表示登記や土地の境界に関するトラブルを防ぎ、解決すべく幅広い十分な知識を蓄えた、
それらの法律家としての面も期待されているということです。
土地家屋調査士の仕事は単純な一般業務をこなすのではなく、複雑な問題をも解決する重要な業務と任務を遂行する職業であるともいえますね。


~やりがいを感じる時は?~
では、土地家屋調査士の仕事をする中で、一番のやりがいはどんな点にあると思いますか?
ずばり!一番のやりがいは形に残る仕事に関われることです。
土地や建物にしても、土地家屋調査士によって、調査、測量されたものが登録申請されて法務局に提出され残るので、
このように自分の仕事が公式な形として残ることはなによりもやりがいとなると思います。
その中でも特に、登録申請をする際には、土地家屋調査士○○○○といった形で記名と捺印をします。
そのときに自身がした申請が後世にわたって不動産の登記内容になり続けるので、やりがいを感じるだけでなく感慨深く、自身の功績となるに違いないでしょう。
また、土地家屋調査士の仕事は「筆界特定制度」という境界争いを解決する手段の代理業務を依頼されることも多いのですが、
この仕事は単なる業務をこなすというよりは、複雑な問題を解決する非常にシビアな側面があります。
ですので、プロセスを一歩でも間違えてしまったり、ミスがあると大きなトラブルを生んでしまうこともあるのですが、
その分、うまく解決できた際には喜びもひとしおです。

特に、境界争いでもめてしまい付き合いを絶っていたような関係の方同士が、「筆界特定制度」でどちらも納得して解決したことにより、
関係改善のきっかけになったりすることも多いようです。
つまり、境界トラブルを解決して顧客から感謝されます。
このような場合は、任務を遂行した仕事の満足だけでなく、やりがい以上のものを感じるものではないでしょうか。
そして、土地家屋調査士は顧客の財産を守って経済発展に貢献できます。
土地家屋調査士が登記する「表題登記」は、不動産の状態をあらわすもので、マイホームを建てたり購入したりする際には、
住宅ローンを借りることがほとんどですが、この表題登記なしでは住宅ローンを借りることが出来ません。
また、表題登記がないものには、その建物や不動産が自分のものだという所有権の登記ができません。
所有権の登記がない場合には、横取りされるトラブルが発生します。
その横取りした方が表題登記と所有権の登記を先に済ませてしまうと、横取りが正当化され、先に購入されても取り戻せなくなってしまいます。
このようなトラブルを防ぐために、表題登記を行うことが必要不可欠です。
つまり、不動産という財産を表題登記することによって、間接的に守っているといえるでしょう。